芸能従事者の労災特別加入

概要

令和3年4月1日から労災保険の「特別加入」の対象が広がります。以下の方について新たに特別加入制度の対象となります。

  • 芸能関係作業従事者
  • アニメーション制作作業従事者
  • 柔道整復師
  • 創業支援等措置に基づき事業を行う方

芸能関係作業従事者>労働者以外の方であって、【放送番組(広告放送を含む。)、映画、寄席、劇場等における音楽、演芸その他の芸能の提供の作業又はその演出若しくは企画の作業】を行う方について、新たに特別加入の対象となりました。

厚生労働省より

つまり、今まで労働者が加入していた労災に、新たに加入できるようになりますよ。ということ。

労災ってなに?

労災(労働災害)とは

従業員が通勤途中や業務中に負傷したり病気になったりすることで、万が一、業務中に事故が起こった場合

企業は労働基準法が定める通り被災した従業員に対して補償責任を負うことになります

そのため、従業員が働けない間の治療費や生活費などを補償する制度が「労災保険」です

あらかじめ労災保険に加入していれば、保険から被災した従業員に給付が行われます

図のように通勤中や業務中の災害に補償があります

災害が起きた際に労災に認められるかどうかは、その要因などにより異なります

詳しくは下記資料を見るか都度問い合わせるのが賢明ですね

ざっくり私的はことには認められない。また台風などの天災では認められないというくらいは覚えておくといいかもしれません

(厚生労働省PDFhttps://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-12.pdf

仕事中や通勤中のケガや業務による病気に対して、治療費や生活費の補償があるということ。会社員手厚い!!!

特別加入とは?

労災保険は、労働者が仕事または通勤によって被った災害に対して補償する制度です

労働者以外の方でも、一定の要件を満たす場合に任意加入でき、補償を受けることができます

これを「特別加入制度」といいます(厚生労働省PDFチラシより)

今まで入れなかった人にも加入を認めましょう!という国からの措置であるということ

長きにわたり働きかけをしてくださった方々に感謝しましょう

それにしても今まで大道芸人は労働者ですらなかったなんて…

言葉の定義は残酷だ。

メリット、デメリット

メリットとデメリットについて考えましたが

デメリットについては、ないと言って良いと思います

メリット
  • ケガ等の治療費などの療養費…医療(補償)等給付
  • ケガ等で休業する際の休業期間の給付…休業(補償)等給付
  • 治療後に障害が残った場合の給付…障害(補償)等給付
  • お亡くなりになった場合の遺族への給付…遺族(補償)等給付 他

これらの補償を国の制度で受けることができます

民間の就労不能保険等では網羅できないところまでを手厚く補償してくれています

休業補償も受けることができると、万が一ケガをしてショーができないといった時にも安心です

民間保険と比べて、圧倒的な手厚さが魅力です

デメリット
  • お金がかかる
  • 加入手続きが必要

通常の労災は雇用者が被雇用者の保険料を支払うのですが

特別加入では自分自身で支払うので、保険料がかかります(保険料については後述します)

加入するためには手続きが必要ですが、ネットで申し込みが可能です

料金について

料金については、全国芸能従事者労災保険センターのサイトより抜粋します

料金を決めるにあたって、給付基礎日額というものを決める必要があります。
これは加入者自身で設定でき、この金額に応じて、休業補償や遺族補償などが決まります。
医療保障は医療費を補償するものなのでこの金額に左右されません。

給付基礎日額とは、保険料や休業(補償)給付の額を算定する基礎となる日額のことで、3,500円~25,000円まで16段階あります。
給付基礎⽇額は、現在の所得に⾒合った額で選択していただくのが基本です。
例えば、⽉収が30万円の場合は30日で割った10,000円を目安に給付基礎日額を選択いただくのが良いかと思います。

給付基礎日額を基に決まった保険料に、入会費と年会費を合わせた金額が年間の支払い額になります

例えば給付基礎日額10,000円とした場合、約20,000円くらいです(2021.5~2022.3加入)

シミュレーションもできるのでまずは下記のリンク先でやってみましょう

全国芸能従事者労災保険センター
https://geinourousai.org/index.php#entry-flow

結局加入すべき?

私の結論は、加入すべきです

芸能という業種ではケガなどのリスクは常にあります

働けなくなれば当然収入も途絶えることになり、生活に困窮することもあり得ます

治療費の補償、休業中の収入の補償の2点だけを見ても、加入するに十分な理由でしょう

民間の保険と比べても補償内容も十分で何より安いです

それぞれの価値観や家族構成、保有資産により、必要な保険は人によって違いますが、この芸能従事者の労災特別加入が優れていると十分言える補償内容になっています

気になった芸能従事者の方は、全国芸能従事者労災保険センターのホームページを詳しくご覧ください。
https://geinourousai.org/

この記事を多くの芸能従事者へ

元々、後輩のパフォーマーに向けて書いた記事ですが

2022年8月8日に、全国芸能従事者労災保険センターの方より問い合わせを頂きまして

公式Twitterで紹介していただきました

必要な方へ情報が届きますよう

拡散していただけると嬉しいです

Follow me!